消費者のみなさまへ

食のはなし

2008年12月

08.12.25

ミカン

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「風邪かな」と思ったときのビタミンC補給源

 

 子どものころのお正月、普段は家に居ない父がトランプやすごろくにつき合ってくれました。その賞品は「ミカン」。父の前に、うずたかくミカンが積まれて「やっぱりお父さんはすごい」と思ったものです。
 冬の果物の代表格ともいえるミカン。皮が柔らかく、手の中に入るほどの大きさのものは、「温州(うんしゅう)ミカン」といいます。
 特徴はビタミンCが豊富であること。大きさが中くらいの温州ミカンを3、4個食べれば、1日のビタミンCの所要量である100mgを満たすことができます。ビタミンCは白血球の働きを強化して免疫力を高めるので、風邪の予防に役立ちます。
 それでも運悪く風邪をひいてしまったら、焼きミカンが効果的です。ミカンを丸ごと網の上で転がしながら焼いて、皮がほぼ黒くなったら皮をむいて食べます。あるいは搾り汁に、しょうが汁を加えたものを飲んでみましょう。
 そして、ミカンの袋や白い筋には大切な栄養素があります。袋には食物繊維のペクチンが含まれ、整腸作用があり、血液中のコレステロール値を下げるのに役立ちます。筋には、ビタミンCの吸収力を助けるビタミンPが含まれています。
 さらに皮も捨てたものではありません。5、6個分の皮を布袋に入れてお風呂に浮かべれば、精油成分が溶け出して、毛細血管が広がる効果があります。漢方では皮を乾燥させたものを「陳皮(ちんぴ)」と呼び、細かくしたものにはちみつとお湯を加えて胃やのどのために飲みます。
 余すところなく使えるミカン。皮の粒々がはっきりしていて、色の濃いものを選ぶようにしましょう。

参考文献
『野菜&果物図鑑』(新星出版社)
『クスリの食べ物』(西東社) 
『新食品分析表』(一橋出版)


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(エッセイスト:神山 真理)

[Recipe]

ぷるぷるミカンゼリー

■材料(2人分)
ミカン……………………………………4個(400g)
砂糖…………………………………………大さじ1
ゼラチン…………………………………………5g
水……………………………………………大さじ2

提供:ベターホームの料理教室
撮影:白根正治

■作り方(調理時間 約20分・冷やし固める時間は除く)
(1)ゼラチンは、分量の水に振り入れ、15分以上置きます。
(2)ミカンの果汁を200ml搾ります(足りない分は水を足して200mlにします)。
(3)鍋に(2)と砂糖を入れ、沸騰直前まで温めます。火から下ろして(1)を加えて溶かします。
(4)粗熱が取れたら容器に流し入れ、冷蔵庫で冷やし固めます(約1時間)。
(1人分80kcal)

08.12. 2

レンコン

食物繊維・ビタミンCに富んだ、めでたい野菜

 

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 「今年も真っ白に仕上がったねえ」。大みそかの夜、重箱に「酢ばす」を詰めながら、母はよくこう言ったものです。茶色いお煮しめが多いおせち料理の中で、酢ばすは白く輝いていました。当時を思い出して、私も毎年作るのですが、シャキッとした歯応えも酸味も、母の作品にはまだまだ及ばないようです。
 酢ばすの材料となるレンコンですが、穴が小さめで節と節との間が長く、太いものを選びます。穴はハスが葉から取り入れた空気を地下茎に送り込むための通気孔なので、スッと通ったものがいいのです。
 レンコンの主な成分は、炭水化物と食物繊維。炭水化物は、私たちが体を動かすための大切なエネルギーとなります。また食物繊維は、おなかの中を掃除して、老廃物を体の外に出してくれます。コレステロールの低下も望めます。
 根菜類の中でもレンコンには、ビタミンCが多く含まれています。ビタミンCは、体内の粘膜を強化するため、疲労回復を促し、風邪を予防する効果があります。また、潤いと張りのある美しい肌づくりも望めます。
 レンコンを切ると出る「ネバネバした糸」には、栄養価の高い「ムチン」という成分が含まれています。納豆などにも含まれるムチンは、タンパク質や脂肪の消化を助け、胃もたれや胸焼けを改善するといわれます。
 おせち料理に酢ばすが入っているのは、穴が通っているので、「先が見通せる」という言い習わしもあります。おめでたい野菜なのですね。そして飲み食いの過ぎるお正月の胃を整えてくれる、大事な野菜でもあります。

参考文献
『野菜&果物図鑑』(新星出版社)
『野菜の手帖』(講談社)
『クスリの食べ物』(西東社) 
『新食品分析表』(一橋出版)


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[Recipe]

レンコンと豚肉のピリ辛いため煮

■材料(2人分)
レンコン……………………………………………180g
豚ばら肉(薄切り)………………………………100g
A
 砂糖…………………………………………小さじ1/2
 酒・しょうゆ………………………………各小さじ1
こんにゃく…………………………………1/2枚(100g)
万能ネギ……………………………………………2本
赤トウガラシ……………………………………小1本
ごま油…………………………………………大さじ1
B
 だし………………………………………………70ml
 しょうゆ………………………………大さじ1と1/2
 砂糖……………………………………………小さじ1

提供:ベターホームの料理教室
撮影:中里一暁

■作り方(調理時間20分)

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(1)レンコンは皮をむき、4~5cm長さに切ります。縦に6~8つ割りにします。
(2)こんにゃくはひと口大にちぎります。万能ネギは3cm長さに切ります。赤トウガラシは種を取って小口切りにします。
(3)豚肉は4~5cm長さに切り、Aを混ぜます。
(4)鍋にごま油を熱し、(1)と(2)のこんにゃくを中火で1~2分いためます。(3)の肉をほぐしながら加えていため、肉の色が変わったらBを入れます。ふたをずらして載せ4~5分煮ます。
(5)ふたを取って混ぜながら汁気を飛ばし、最後に(2)の赤トウガラシを混ぜたら万能ネギを散らします。
(1人分326kcal)

 

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