消費者のみなさまへ
食のはなし
09.1.21
寒天
08.12.25
ミカン
08.12. 2
レンコン
08.10.20
リンゴ
おなかの調子を良くする身近な果物
何十年も前の学生時代、クラブのたまり場の喫茶店に、焼きリンゴがありました。みんな普段はコーヒーだけで何時間も粘っていましたが、ほんのたまに「今日は焼きリンゴも」と奮発しました。赤いシワシワの皮を切ると、砂糖を吸ってしっとりとした白い果肉が出てきます。甘酸っぱくて、歯応えがあって、おいしさに思わず会話も途切れました。
リンゴは生でも、煮ても、焼いてもおいしく食べられる便利な果物です。リンゴには食物繊維のペクチンがたっぷりと含まれています。ペクチンはビフィズス菌をはじめとする善玉菌を繁殖させ、有害菌の繁殖を抑えるので下痢を抑える働きがあります。
またペクチンは消化されないため、腸に働き掛けて便秘を解消し、腸内をきれいにする効果があります。つまりリンゴには便秘や下痢を防ぐ整腸作用があるのです。
また、リンゴにはカリウムも含まれています。これは利尿作用を促進し、体内の余分な塩分を排出させる働きを持ちます。そして血中のコレステロールの増加を抑えるので、高血圧、動脈硬化が気になる人には格好の果物といえます。
さらに、さわやかな酸味のもとであるクエン酸とリンゴ酸は、疲労回復や食欲増進を促します。ほかにもほてりを解消したり、気管を潤してせきを止めたり、リンゴは毎日の健康維持に大いに役立ちます。
リンゴの効果的な食べ方は、皮ごと食べることです。ペクチンは実よりも皮に多く含まれているからです。子どものあごの発達のために、また便秘解消のために、皮つきでガリガリサクサクとどうぞ。堅いものが食べにくいお年寄りには、皮ごとすりおろして食べるのをおすすめします。
参考文献
『クスリの食べ物-からだに効く!』(西東社)
『野菜&果物図鑑』(新星出版社)
『新食品成分表FOODS』(一橋出版)
(エッセイスト:神山 真理)

[Recipe]
焼きリンゴのデザート
■ 材料(4人分)
リンゴ(紅玉)…………………2個(約400g)
バター……………………………………10g
グラニュー糖…………………………大さじ1
アイスクリーム…………………………150ml
シナモンパウダー…………………………少々
A
グラニュー糖…………………………大さじ1
レモン汁………………………………小さじ1
※リンゴは王林、ジョナゴールドなどでもおいしい
提供:ベターホームの料理教室
撮影:大井一範
作り方(調理時間15分)
(1)しんを除いたリンゴは、皮つきのままひと口大に切る。
(2)(1)にAをまぶして耐熱皿に平らに並べ、ラップをして、電子レンジで4~5分加熱する。
(3)フライパンにバターを弱火で溶かして、(2)を加え、薄い茶色に色づくまでいためる。
(4)(3)にグラニュー糖を加えていためる。グラニュー糖が溶けて、少し茶色く色づいたら火を止める。
(5)器に盛ってアイスクリームを添える。好みでシナモンパウダーを振る。
(1人分約132kcal)
08.7.10
ブルーベリー
08.5.12
キャベツ
08.2.13
いちご
”風邪予防、美肌づくりに役立つビタミンCの宝庫”
イチゴミルク、ショートケーキ、イチゴソフト…イチゴは洋菓子と相性のいい果物だと思っていたら、「いちご大福」という、あんこに包まれた和菓子が登場しました。初めはその組み合わせにびっくりしましたが、やがてこの味も親しまれたようです。
洋菓子に和菓子に、デザートに人気のあるイチゴですが、その特徴はまず、ビタミンCがたっぷりと含まれていることです。大粒10個を食べれば、成人1日の所要量を満たすほど。まさにビタミンCの宝庫です。
ビタミンCは粘膜の抵抗力を強化して風邪を予防します。風邪をひいたあとでもイチゴを食べるようにすると、回復が早まる作用があるそうです。また、ビタミンCにはがんの発生に関与する活性酸素の活動を弱めたり、がんに対抗するインターフェロンの体内製造を助けるともいわれます。特にビタミンCが不足しやすいヘビースモーカーには、おすすめです。
またイチゴは、食物繊維であるペクチンの多い果物です。ペクチンは血中のコレステロール値を下げ、善玉コレステロールを増加させる作用があり、高血圧や心臓病を予防する働きがあります。
形は悪いけれど新鮮なイチゴが手に入ったら、煮詰めてジャムにしてみましょう。そのときにレモンを1個搾るとペクチンを補って、同時に赤く美しい色に仕上がります。
(エッセイスト:神山 真理)
[おすすめレシピ]
イチゴのシャーベット(1人分約97~116kcal)※砂糖の分量によって変わる。
■作り方(調理時間20分 凍らせる時間は除く)
(1)ゼラチンは大さじ1の水に振り入れ、15分以上置く/br>(2)イチゴはへたを取り、ステンレスの容器やボウルなどに入れる。フォークの背で粗くつぶし、レモン汁を掛ける。
(3)鍋に砂糖と水300mlを入れ、火に掛ける。砂糖が溶けたら、火から下ろし、(1)を入れて完全に溶かす。
(4)(3)の鍋を氷水に漬け、混ぜながら冷ます。(2)の容器に入れ、ふたやラップをして冷凍庫で冷やす。
(5)1~2時間後、固まりかけたら、フォークでかき混ぜる。これを、2、3回繰り返す。
■材料(4人分〈600ml〉)
| イチゴ | 200g | |
|---|---|---|
| レモン汁 | 小さじ1/2 | |
| 砂糖 | 80~100g | |
| 水 | 300ml | |
| ・ゼラチン | 小さじ1 | |
| ・水 | 大さじ1 | |
| ミントの葉 | 少々 |
提供:ベターホームの料理教室
撮影:大井一範
08.1.16
小松菜
"カルシウムいっぱいの頼れる野菜"
昨年の秋の終わりごろ、知人から小松菜の種をもらいました。ベランダでも育つというので、少し大きめのプランターにパラパラとまいてみたら、じきに元気のいい芽がぎっしりと出て、小さな葉もつき始めました。「少しずつ間引いてね。抜いた葉はそのまま食べられるわよ」と言うので、サラダにしたら、青菜らしい香りがして、柔らかくて本当においしい。毎日のように「もう少し」「もう少し」といって間引いていたら、プランターの中は土ばかりになってしまいました。
小松菜はアクが少ないので食べやすく、しかも栄養豊富なところが魅力的な野菜です。まず、カルシウムが豊富なこと。同じ青菜でカルシウムが多いといわれているホウレンソウの3倍以上、チンゲンサイの約2倍の量です。カルシウムは骨や歯を丈夫にし、イライラを静めます。牛乳はちょっと苦手というお年寄りには、小松菜のおひたしをすすめてみてはいかがでしょう。
また、十分に含まれているβ-カロテンとビタミンCは粘膜を強くし、体内の免疫力を高めるので風邪の予防にはもってこいです。さらにビタミンEが多いのも特徴で、これらの三つのビタミンは、若さを保つ三大ビタミンといわれています。ビタミンCは、ゆでると水中に溶け出して壊れやすいのですが、小松菜は生でも食べられるので大丈夫。一方、油と一緒にいためれば、β-カロテンの吸収率がぐんと上がります。小松菜は生でよし、いためてよしの頼りがいのある野菜です。
小松菜の名は江戸時代に小松川で取れたことに由来するそうですが、「雪菜」「冬菜」「寒菜」という風流な別名もあります。栄養たっぷりの小松菜をぜひ活用したいものです。
小松菜の春巻き(約364kcal)
■ 作り方(調理時間25分)- 小松菜は3cm長さに切る。ニンジン、タケノコは3cm長さの千切り、豚肉は3〜4cm長さの細切りにする。
- 春雨は5cm長さにはさみで切り、ぬるま湯に浸して戻す。
- フライパンに油大さじ1を熱し、小松菜をいためて取り出す。油大さじ1/2を足して、ショウガ、豚肉、ニンジン、タケノコをいため、小松菜、春雨、Aを加えて混ぜる。
- 春巻きの皮に㈫を載せ、細長く包んで、巻き終わりに水で溶いた小麦粉をつけてとじる。
- 揚げ油を中温(170℃)に熱して、きつね色に揚げる。
■ 材料(4人分)
小松菜 ………………………………………300g
ニンジン ……………………………1/4本(50g)
ゆでタケノコ …………………………………50g
豚ロース肉(薄切り) ……………………100g
春雨……………………………………………30g
ショウガ(みじん切り) ………………小さじ1
サラダ油……………………………大さじ1と1/2
春巻きの皮……………………………1袋(10枚)
小麦粉……………………………………大さじ1
水…………………………………………大さじ1
揚げ油
A
しょうゆ………………………………大さじ1
オイスターソース……………………大さじ1
提供:ベターホームの料理教室
撮影:石塚英夫
08.1.15
シュンギク
"β−カロテン、カルシウムが豊富な、頼りになる冬野菜"
子どものころ、夕食の材料にシュンギクを見つけると「今日はごちそうだな」と思いました。すき焼きや寄せ鍋には必ずシュンギクが登場するからです。シュンギクは鮮やかな色と香りの、鍋物の名脇役ですが、栄養価の点から見ても大変優れた野菜です。
まずβ−カロテンが豊富なこと。緑黄色野菜の代表格のホウレンソウとほぼ同じ、生ならシュンギクの方が多く含まれています。小松菜と比べても、ゆで・生ともにシュンギクの方が多いのです。しかもホウレンソウや小松菜は「あく」があるので下ゆでが必要ですが、シュンギクは「あく」が少ないため、ゆでずに鍋に入れてもおいしく食べられます。こうして体内に入ったβ−カロテンは、ビタミンAに変換され、この時期にかかりやすい風邪を退治し、さらにはがんの予防にも役立ちます。
もう一つ、シュンギクにはカルシウムが多いことも見逃せません。カルシウムは骨や歯を作ると同時に、イライラを鎮める働きもあるので、ストレスの多い現代にはとても大切な栄養素です。このほか、ビタミンB2、C、カリウム、鉄分も豊富な栄養価の高い冬野菜なのです。
そしてシュンギク特有のいい香りも、食欲を増進させる働きがあります。
こんなに頼りになるシュンギク。寒い夜にはシュンギクがたくさん入った温かい鍋でもつつきながら、風邪を追い出し、がんにかかりにくい体をつくりましょう。
[おすすめレシピ]
シュンギクのかんたん白あえ(1人分約84kcal)
■作り方(調理時間20分)- シュンギクは、太い茎には縦に切れ目を入れ、熱湯でさっとゆでる。水に取って水気を搾り、しょうゆを掛けておく。
- シイタケはオーブントースターかグリルで焼いて、細切りにする。
- 木綿豆腐は手で崩しながら沸騰した湯に入れ、ひと呼吸置いてざるに上げる。
- ボウルにAを入れて泡立て器で合わせ、(3)を入れて混ぜる。
- (1)の汁気を搾り、3cm長さに切って、(2)とともに(4)であえる。
■ 材料(4人分)
シュンギク ……………………………………200g
しょうゆ…………………………………小さじ1/2
シイタケ ……………………………………3〜4枚
木綿豆腐 ……………………………1/2丁(150g)
A
砂糖 ………………………………………大さじ1
練りごま ……………………………大さじ1と1/2
塩…………………………………………小さじ1/4
みりん………………………………………小さじ1
提供:ベターホームの料理教室
撮影:大井一範
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