消費者のみなさまへ

食のはなし

09.1.21

寒天

「さらばメタボ」に強力な助っ人

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 私は小さいころ、おやつはいつも妹と分けて食べていました。一度でいいから全部食べたいな、と思っていたものの一つがみつ豆の缶詰です。母が分けてくれる様子を妹とじっとにらみ、寒天の数、豆の数を妹と数え合ったものです。寒天の歯応え、のどごしは今でも大好きです。
 寒天の製造の最盛期は寒い時期です。原料はてんぐさ、おごのりなどの藻類。これらを乾燥させ、煮溶かします。冷やしてところてんにし、それを寒い屋外に出して凍結・乾

 

燥させて、棒状にしたのが寒天です。
 店頭で見掛けるのは、棒状の角寒天や糸状の糸寒天、粉末の粉寒天などでしょう。いずれにしても寒天の特徴は、食物繊維の含有量が多いことです。食物繊維は便通を良くし、老廃物を体外に出すため、ダイエットに役立ち美肌づくりに効果的です。
 また食物繊維は、腸内でコレステロールを吸着して、体外に排出させる作用もあります。
 ところで寒天によく似たものとして、ゼラチンがあります。ゼラチンの原料は動物の骨、皮、結合組織で、たんぱく質が豊富で、消化が良いのが特徴です。カロリーは寒天よりも高いので、ゼラチンを使ったケーキ、ババロアなどは、育ち盛りの子どもにぴったりです。
 一方、寒天は体重増加やコレステロール、メタボリックシンドロームが気になる人、ダイエットに励む人の強力な助っ人となることでしょう。


参考文献
『クスリの食べ物』(西東社) 
『新食品分析表』(一橋出版)

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[Recipe]

抹茶かん

■材料(縦8cm×横10cm×高さ4cmの角形容器1個分)
抹茶…………………………………………………………小さじ1
湯……………………………………………………………小さじ2
粉寒天…………………………………………………小さじ1(2g)
水……………………………………………………………カップ1
砂糖………………………………………………………………30g
生クリーム………………………………………………………50ml
イチゴ……………………………………………………………4個

提供:ベターホームの料理教室
撮影:白根正治

 

■作り方(調理時間 約10分・冷やし固める時間は除く)
(1)抹茶は湯で溶かします。
(2)鍋に寒天、水、砂糖を入れて混ぜ、中火にかけて沸騰させ1~2分置いて、煮溶かします。火を止め、(1)と生クリームを加えてよく混ぜます。
(3)角形容器に流し、粗熱が取れたら、冷蔵庫で約20分、冷やし固めます。
(4)切り分けて皿に盛り、イチゴを切って添えます。

※生クリームがなければ牛乳でもおいしくできます。

(1人分95kcal)

08.12.25

ミカン

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「風邪かな」と思ったときのビタミンC補給源

 

 子どものころのお正月、普段は家に居ない父がトランプやすごろくにつき合ってくれました。その賞品は「ミカン」。父の前に、うずたかくミカンが積まれて「やっぱりお父さんはすごい」と思ったものです。
 冬の果物の代表格ともいえるミカン。皮が柔らかく、手の中に入るほどの大きさのものは、「温州(うんしゅう)ミカン」といいます。
 特徴はビタミンCが豊富であること。大きさが中くらいの温州ミカンを3、4個食べれば、1日のビタミンCの所要量である100mgを満たすことができます。ビタミンCは白血球の働きを強化して免疫力を高めるので、風邪の予防に役立ちます。
 それでも運悪く風邪をひいてしまったら、焼きミカンが効果的です。ミカンを丸ごと網の上で転がしながら焼いて、皮がほぼ黒くなったら皮をむいて食べます。あるいは搾り汁に、しょうが汁を加えたものを飲んでみましょう。
 そして、ミカンの袋や白い筋には大切な栄養素があります。袋には食物繊維のペクチンが含まれ、整腸作用があり、血液中のコレステロール値を下げるのに役立ちます。筋には、ビタミンCの吸収力を助けるビタミンPが含まれています。
 さらに皮も捨てたものではありません。5、6個分の皮を布袋に入れてお風呂に浮かべれば、精油成分が溶け出して、毛細血管が広がる効果があります。漢方では皮を乾燥させたものを「陳皮(ちんぴ)」と呼び、細かくしたものにはちみつとお湯を加えて胃やのどのために飲みます。
 余すところなく使えるミカン。皮の粒々がはっきりしていて、色の濃いものを選ぶようにしましょう。

参考文献
『野菜&果物図鑑』(新星出版社)
『クスリの食べ物』(西東社) 
『新食品分析表』(一橋出版)


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(エッセイスト:神山 真理)

[Recipe]

ぷるぷるミカンゼリー

■材料(2人分)
ミカン……………………………………4個(400g)
砂糖…………………………………………大さじ1
ゼラチン…………………………………………5g
水……………………………………………大さじ2

提供:ベターホームの料理教室
撮影:白根正治

■作り方(調理時間 約20分・冷やし固める時間は除く)
(1)ゼラチンは、分量の水に振り入れ、15分以上置きます。
(2)ミカンの果汁を200ml搾ります(足りない分は水を足して200mlにします)。
(3)鍋に(2)と砂糖を入れ、沸騰直前まで温めます。火から下ろして(1)を加えて溶かします。
(4)粗熱が取れたら容器に流し入れ、冷蔵庫で冷やし固めます(約1時間)。
(1人分80kcal)

08.12. 2

レンコン

食物繊維・ビタミンCに富んだ、めでたい野菜

 

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 「今年も真っ白に仕上がったねえ」。大みそかの夜、重箱に「酢ばす」を詰めながら、母はよくこう言ったものです。茶色いお煮しめが多いおせち料理の中で、酢ばすは白く輝いていました。当時を思い出して、私も毎年作るのですが、シャキッとした歯応えも酸味も、母の作品にはまだまだ及ばないようです。
 酢ばすの材料となるレンコンですが、穴が小さめで節と節との間が長く、太いものを選びます。穴はハスが葉から取り入れた空気を地下茎に送り込むための通気孔なので、スッと通ったものがいいのです。
 レンコンの主な成分は、炭水化物と食物繊維。炭水化物は、私たちが体を動かすための大切なエネルギーとなります。また食物繊維は、おなかの中を掃除して、老廃物を体の外に出してくれます。コレステロールの低下も望めます。
 根菜類の中でもレンコンには、ビタミンCが多く含まれています。ビタミンCは、体内の粘膜を強化するため、疲労回復を促し、風邪を予防する効果があります。また、潤いと張りのある美しい肌づくりも望めます。
 レンコンを切ると出る「ネバネバした糸」には、栄養価の高い「ムチン」という成分が含まれています。納豆などにも含まれるムチンは、タンパク質や脂肪の消化を助け、胃もたれや胸焼けを改善するといわれます。
 おせち料理に酢ばすが入っているのは、穴が通っているので、「先が見通せる」という言い習わしもあります。おめでたい野菜なのですね。そして飲み食いの過ぎるお正月の胃を整えてくれる、大事な野菜でもあります。

参考文献
『野菜&果物図鑑』(新星出版社)
『野菜の手帖』(講談社)
『クスリの食べ物』(西東社) 
『新食品分析表』(一橋出版)


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[Recipe]

レンコンと豚肉のピリ辛いため煮

■材料(2人分)
レンコン……………………………………………180g
豚ばら肉(薄切り)………………………………100g
A
 砂糖…………………………………………小さじ1/2
 酒・しょうゆ………………………………各小さじ1
こんにゃく…………………………………1/2枚(100g)
万能ネギ……………………………………………2本
赤トウガラシ……………………………………小1本
ごま油…………………………………………大さじ1
B
 だし………………………………………………70ml
 しょうゆ………………………………大さじ1と1/2
 砂糖……………………………………………小さじ1

提供:ベターホームの料理教室
撮影:中里一暁

■作り方(調理時間20分)

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(1)レンコンは皮をむき、4~5cm長さに切ります。縦に6~8つ割りにします。
(2)こんにゃくはひと口大にちぎります。万能ネギは3cm長さに切ります。赤トウガラシは種を取って小口切りにします。
(3)豚肉は4~5cm長さに切り、Aを混ぜます。
(4)鍋にごま油を熱し、(1)と(2)のこんにゃくを中火で1~2分いためます。(3)の肉をほぐしながら加えていため、肉の色が変わったらBを入れます。ふたをずらして載せ4~5分煮ます。
(5)ふたを取って混ぜながら汁気を飛ばし、最後に(2)の赤トウガラシを混ぜたら万能ネギを散らします。
(1人分326kcal)

 

08.10.20

リンゴ

おなかの調子を良くする身近な果物

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 何十年も前の学生時代、クラブのたまり場の喫茶店に、焼きリンゴがありました。みんな普段はコーヒーだけで何時間も粘っていましたが、ほんのたまに「今日は焼きリンゴも」と奮発しました。赤いシワシワの皮を切ると、砂糖を吸ってしっとりとした白い果肉が出てきます。甘酸っぱくて、歯応えがあって、おいしさに思わず会話も途切れました。
 リンゴは生でも、煮ても、焼いてもおいしく食べられる便利な果物です。リンゴには食物繊維のペクチンがたっぷりと含まれています。ペクチンはビフィズス菌をはじめとする善玉菌を繁殖させ、有害菌の繁殖を抑えるので下痢を抑える働きがあります。
 またペクチンは消化されないため、腸に働き掛けて便秘を解消し、腸内をきれいにする効果があります。つまりリンゴには便秘や下痢を防ぐ整腸作用があるのです。
 また、リンゴにはカリウムも含まれています。これは利尿作用を促進し、体内の余分な塩分を排出させる働きを持ちます。そして血中のコレステロールの増加を抑えるので、高血圧、動脈硬化が気になる人には格好の果物といえます。
 さらに、さわやかな酸味のもとであるクエン酸とリンゴ酸は、疲労回復や食欲増進を促します。ほかにもほてりを解消したり、気管を潤してせきを止めたり、リンゴは毎日の健康維持に大いに役立ちます。
 リンゴの効果的な食べ方は、皮ごと食べることです。ペクチンは実よりも皮に多く含まれているからです。子どものあごの発達のために、また便秘解消のために、皮つきでガリガリサクサクとどうぞ。堅いものが食べにくいお年寄りには、皮ごとすりおろして食べるのをおすすめします。

参考文献
『クスリの食べ物-からだに効く!』(西東社)
『野菜&果物図鑑』(新星出版社)
『新食品成分表FOODS』(一橋出版)

(エッセイスト:神山 真理)

 

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[Recipe]

焼きリンゴのデザート

■ 材料(4人分)
リンゴ(紅玉)…………………2個(約400g)
バター……………………………………10g
グラニュー糖…………………………大さじ1
アイスクリーム…………………………150ml
シナモンパウダー…………………………少々
A
 グラニュー糖…………………………大さじ1
 レモン汁………………………………小さじ1

※リンゴは王林、ジョナゴールドなどでもおいしい

提供:ベターホームの料理教室
撮影:大井一範

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作り方(調理時間15分)
(1)しんを除いたリンゴは、皮つきのままひと口大に切る。
(2)(1)にAをまぶして耐熱皿に平らに並べ、ラップをして、電子レンジで4~5分加熱する。
(3)フライパンにバターを弱火で溶かして、(2)を加え、薄い茶色に色づくまでいためる。
(4)(3)にグラニュー糖を加えていためる。グラニュー糖が溶けて、少し茶色く色づいたら火を止める。
(5)器に盛ってアイスクリームを添える。好みでシナモンパウダーを振る。

(1人分約132kcal)

08.7.10

ブルーベリー

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目の疲れ、老化予防に頼りになる青い粒

 同じマンションに、95歳で一人暮らしをしている元気なおばあちゃまがいます。時々、「たくさん買い過ぎちゃった…。目にもいいから」と、ヨーグルトとブルーベリージャムを分けてくださいます。すてきな大先輩は、テレビと新聞が大好きで話題も豊富な方です。目が疲れないのはブルーベリーの効用かしらと思いました。
 ブルーベリーの大きな特徴は、アントシアニンが含まれていることです。この色素を取ることによって、ロドプシンという視覚にかかわる物質が再合成されて、眼精疲労や老眼などが改善されるそうです。暗闇に慣れる時間が早くなるともいわれています。
 どのくらい取ると効果的かというと、一日に生のブルーベリーなら100g以上、乾燥させたものならその1/4以上が目安です。ヨーグルトに掛けたり、サラダに混ぜたりと、いろいろな食べ方が楽しめます。また、アントシアニンは水に溶けやすいので、アルコールと組み合わせるのもいいでしょう。特に同じアントシアニンを含む赤ワインに漬け込んだブルーベリーは、相乗効果が期待できます。
 さらに注目したい栄養素は、食物繊維とビタミンEです。食物繊維は整腸作用を高めて、大腸がんの予防に役立ちます。また、ほかの果物に比べて多く含まれているビタミンEが過酸化脂質の増加を抑え、老化予防に効果があるといわれます。
 生のものを買うときは、黒っぽくよく熟した状態で、白い粉が吹いている新鮮なものを選びましょう。

参考文献
『野菜&果物図鑑』(新星出版社)
『クスリの食べ物』(西東社) 
『新食品分析表』(一橋出版)

(エッセイスト:神山 真理)

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[Recipe]

ブルーベリースムージー

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■材料(4人分)
冷凍ブルーベリー…………………………………150g
プレーンヨーグルト……………………………カップ1
牛乳……………………………………………カップ1/2
はちみつ…………………………………………大さじ2

提供:ベターホームの料理教室
撮影:大井一範

■作り方(調理時間10分 凍らせる時間は除く)
(1)ヨーグルトは、ジッパーつきの保存袋に入れ、薄く平らにして凍らせます。
(2)(1)と牛乳、はちみつをミキサーに入れ、滑らかになるまで1分ほどかけます。
(3)ブルーベリーを凍ったまま加え、さらに1~2分ほどかけます。滑らかになったら、グラスに注ぎます。
(1人分 161kcal)

08.5.12

キャベツ

 

 
s-p34_05-1.jpg“胃にも肌にも効果的なビタミンたっぷり野菜”

  わが家の近くにあるとんかつ屋さんは、いつもタクシーの運転手さんや家族連れで大にぎわい。きつね色にカラリと揚がったとんかつはもちろんのこと、山盛りの千切りキャベツのシャキシャキとしたおいしさはたまりません。
 キャベツはおおむね一年中、八百屋さんにある野菜ですが、春に出回る新キャベツは格別です。黄緑色の葉はみずみずしく、緩く巻いています。見るからに春を感じさせる野菜です。食べると柔らかく甘い味は、生食として最適です。
 キャベツの栄養素で特徴的なのは、ビタミンU。これはキャベツの絞り汁から発見されたもので、「キャべジン」とも呼ばれています。正確にいえばビタミンではないのですが、ビタミンと同じ働きをする「ビタミン様物質」です。ビタミンUには胃酸の分泌を抑え、胃粘膜の修復を助けて胃潰瘍を防止する作用があります。
 とんかつやコロッケなど、胃にもたれやすい揚げ物にキャベツをつけ合わせるというのも、理にかなったことなのです。
 キャベツのもう一つの特徴は、ビタミンCに富んでいることです。ビタミンCは、日焼けによるメラニン色素の沈着を防ぎ、美肌を保つのに役立ちます。また活性酸素の活動を抑え、がんの予防にも役立ちます。キャベツのビタミンCは外側ほど多く含まれ、生で2、3枚食べれば1日の必要量の約半分が摂取できます。
 ただビタミンCは水に溶けて出やすいので、生で食べる場合には水洗いして刻んだあと、よく水切りしておくこと。またロールキャベツや煮物に使う場合は、スープごと食べると、その滋養を丸ごと生かせます。

参考文献
『クスリの食べ物』(西東社)
『野菜&果物図鑑』(新星出版社) 
『新食品分析表』(一橋出版)
『野菜の手帖』(講談社)
『NHKためしてガッテン 食の知恵袋事典』(NHK科学・環境番組部季刊「NHKためしてガッテン」編集班編、アスコム)


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[おすすめレシピ]

キャベツとアサリの酒蒸し(1人分 82kcal)

■材料(2人分)
アサリ(殻つき・砂抜き)…………………250g
春キャベツ……………………………………250g
サヤエンドウ…………………………………20g
サラダ油………………………………大さじ1/2
酒…………………………………………大さじ2
しょうゆ…………………………………小さじ1
A
 ニンニク…………………………小1片(5g)
 ショウガ………………………小1かけ(5g)

* アサリの砂抜きの方法 
貝が半分漬かるくらいの塩水(水カップ1に塩小さじ1の割合)に漬けて、暗い所に2~3時間置きます。

提供:ベターホームの料理教室
撮影:大井一範

■作り方(調理時間10分)
(1)アサリは殻をこすり合わせてよく洗います。
(2)キャベツは1.5cm幅のざく切りにします。サヤエンドウは筋を取り、斜め半分に切ります。
(3)Aは薄切りにします。
(4)フライパン(大)に油を熱し、弱めの中火でAをいためます。香りが出てきたら(1)、(2)を加え、強火でさっといためます。酒を振って、ふたをします。
(5)弱火にし、3~4分蒸し煮にします。アサリの口が開いたら、しょうゆを加えて火を止めます。

(エッセイスト:神山 真理)

08.2.13

いちご

 
”風邪予防、美肌づくりに役立つビタミンCの宝庫”s-p34_02_01.jpg

 イチゴミルク、ショートケーキ、イチゴソフト…イチゴは洋菓子と相性のいい果物だと思っていたら、「いちご大福」という、あんこに包まれた和菓子が登場しました。初めはその組み合わせにびっくりしましたが、やがてこの味も親しまれたようです。
 洋菓子に和菓子に、デザートに人気のあるイチゴですが、その特徴はまず、ビタミンCがたっぷりと含まれていることです。大粒10個を食べれば、成人1日の所要量を満たすほど。まさにビタミンCの宝庫です。
 ビタミンCは粘膜の抵抗力を強化して風邪を予防します。風邪をひいたあとでもイチゴを食べるようにすると、回復が早まる作用があるそうです。また、ビタミンCにはがんの発生に関与する活性酸素の活動を弱めたり、がんに対抗するインターフェロンの体内製造を助けるともいわれます。特にビタミンCが不足しやすいヘビースモーカーには、おすすめです。

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 女性にうれしい美肌づくりにも効果が期待できます。旬の時期にはたくさん食べて、肌を内側から白くみずみずしい状態へと導きましょう。
 またイチゴは、食物繊維であるペクチンの多い果物です。ペクチンは血中のコレステロール値を下げ、善玉コレステロールを増加させる作用があり、高血圧や心臓病を予防する働きがあります。
 形は悪いけれど新鮮なイチゴが手に入ったら、煮詰めてジャムにしてみましょう。そのときにレモンを1個搾るとペクチンを補って、同時に赤く美しい色に仕上がります。

(エッセイスト:神山 真理)

 

 

[おすすめレシピ]

イチゴのシャーベット(1人分約97~116kcal)※砂糖の分量によって変わる。

 

■作り方(調理時間20分 凍らせる時間は除く)s-p34_02shoku_recipe.jpg

(1)ゼラチンは大さじ1の水に振り入れ、15分以上置く/br>(2)イチゴはへたを取り、ステンレスの容器やボウルなどに入れる。フォークの背で粗くつぶし、レモン汁を掛ける。
(3)鍋に砂糖と水300mlを入れ、火に掛ける。砂糖が溶けたら、火から下ろし、(1)を入れて完全に溶かす。
(4)(3)の鍋を氷水に漬け、混ぜながら冷ます。(2)の容器に入れ、ふたやラップをして冷凍庫で冷やす。
(5)1~2時間後、固まりかけたら、フォークでかき混ぜる。これを、2、3回繰り返す。
■材料(4人分〈600ml〉)

イチゴ 200g
レモン汁 小さじ1/2
砂糖 80~100g
300ml
・ゼラチン 小さじ1
・水 大さじ1
ミントの葉 少々

提供:ベターホームの料理教室
撮影:大井一範

08.1.16

小松菜

小松菜.jpg"カルシウムいっぱいの頼れる野菜"

昨年の秋の終わりごろ、知人から小松菜の種をもらいました。ベランダでも育つというので、少し大きめのプランターにパラパラとまいてみたら、じきに元気のいい芽がぎっしりと出て、小さな葉もつき始めました。「少しずつ間引いてね。抜いた葉はそのまま食べられるわよ」と言うので、サラダにしたら、青菜らしい香りがして、柔らかくて本当においしい。毎日のように「もう少し」「もう少し」といって間引いていたら、プランターの中は土ばかりになってしまいました。

小松菜はアクが少ないので食べやすく、しかも栄養豊富なところが魅力的な野菜です。まず、カルシウムが豊富なこと。同じ青菜でカルシウムが多いといわれているホウレンソウの3倍以上、チンゲンサイの約2倍の量です。カルシウムは骨や歯を丈夫にし、イライラを静めます。牛乳はちょっと苦手というお年寄りには、小松菜のおひたしをすすめてみてはいかがでしょう。

小松菜栄養.gifまた、十分に含まれているβ-カロテンとビタミンCは粘膜を強くし、体内の免疫力を高めるので風邪の予防にはもってこいです。さらにビタミンEが多いのも特徴で、これらの三つのビタミンは、若さを保つ三大ビタミンといわれています。ビタミンCは、ゆでると水中に溶け出して壊れやすいのですが、小松菜は生でも食べられるので大丈夫。一方、油と一緒にいためれば、β-カロテンの吸収率がぐんと上がります。小松菜は生でよし、いためてよしの頼りがいのある野菜です。

小松菜の名は江戸時代に小松川で取れたことに由来するそうですが、「雪菜」「冬菜」「寒菜」という風流な別名もあります。栄養たっぷりの小松菜をぜひ活用したいものです。

エッセイスト:神山 真理

[おすすめレシピ]
小松菜の春巻き(約364kcal)

小松菜レシピ.jpg■ 作り方(調理時間25分)
  1. 小松菜は3cm長さに切る。ニンジン、タケノコは3cm長さの千切り、豚肉は3〜4cm長さの細切りにする。
  2. 春雨は5cm長さにはさみで切り、ぬるま湯に浸して戻す。
  3. フライパンに油大さじ1を熱し、小松菜をいためて取り出す。油大さじ1/2を足して、ショウガ、豚肉、ニンジン、タケノコをいため、小松菜、春雨、Aを加えて混ぜる。
  4. 春巻きの皮に㈫を載せ、細長く包んで、巻き終わりに水で溶いた小麦粉をつけてとじる。
  5. 揚げ油を中温(170℃)に熱して、きつね色に揚げる。

■ 材料(4人分)
小松菜   ………………………………………300g
ニンジン  ……………………………1/4本(50g)
ゆでタケノコ …………………………………50g
豚ロース肉(薄切り)  ……………………100g
春雨……………………………………………30g
ショウガ(みじん切り) ………………小さじ1
サラダ油……………………………大さじ1と1/2
春巻きの皮……………………………1袋(10枚)
小麦粉……………………………………大さじ1
水…………………………………………大さじ1
揚げ油
A
 しょうゆ………………………………大さじ1
 オイスターソース……………………大さじ1

提供:ベターホームの料理教室
撮影:石塚英夫

08.1.15

シュンギク

春菊.jpg"β−カロテン、カルシウムが豊富な、頼りになる冬野菜"

子どものころ、夕食の材料にシュンギクを見つけると「今日はごちそうだな」と思いました。すき焼きや寄せ鍋には必ずシュンギクが登場するからです。シュンギクは鮮やかな色と香りの、鍋物の名脇役ですが、栄養価の点から見ても大変優れた野菜です。

まずβ−カロテンが豊富なこと。緑黄色野菜の代表格のホウレンソウとほぼ同じ、生ならシュンギクの方が多く含まれています。小松菜と比べても、ゆで・生ともにシュンギクの方が多いのです。しかもホウレンソウや小松菜は「あく」があるので下ゆでが必要ですが、シュンギクは「あく」が少ないため、ゆでずに鍋に入れてもおいしく食べられます。こうして体内に入ったβ−カロテンは、ビタミンAに変換され、この時期にかかりやすい風邪を退治し、さらにはがんの予防にも役立ちます。

春菊栄養.gifもう一つ、シュンギクにはカルシウムが多いことも見逃せません。カルシウムは骨や歯を作ると同時に、イライラを鎮める働きもあるので、ストレスの多い現代にはとても大切な栄養素です。このほか、ビタミンB2、C、カリウム、鉄分も豊富な栄養価の高い冬野菜なのです。
そしてシュンギク特有のいい香りも、食欲を増進させる働きがあります。
こんなに頼りになるシュンギク。寒い夜にはシュンギクがたくさん入った温かい鍋でもつつきながら、風邪を追い出し、がんにかかりにくい体をつくりましょう。

エッセイスト:神山 真理

[おすすめレシピ]
シュンギクのかんたん白あえ(1人分約84kcal)

春菊レシピ.jpg■作り方(調理時間20分)
  1. シュンギクは、太い茎には縦に切れ目を入れ、熱湯でさっとゆでる。水に取って水気を搾り、しょうゆを掛けておく。
  2. シイタケはオーブントースターかグリルで焼いて、細切りにする。
  3. 木綿豆腐は手で崩しながら沸騰した湯に入れ、ひと呼吸置いてざるに上げる。
  4. ボウルにAを入れて泡立て器で合わせ、(3)を入れて混ぜる。
  5. (1)の汁気を搾り、3cm長さに切って、(2)とともに(4)であえる。



■ 材料(4人分)
シュンギク ……………………………………200g
しょうゆ…………………………………小さじ1/2
シイタケ ……………………………………3〜4枚
木綿豆腐  ……………………………1/2丁(150g)
A
砂糖   ………………………………………大さじ1
練りごま  ……………………………大さじ1と1/2
塩…………………………………………小さじ1/4
みりん………………………………………小さじ1

提供:ベターホームの料理教室
撮影:大井一範

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